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大衆車をベンツの価格で買う???

 お米の価格は、10kg6000円のお米としても、ごはん茶碗の御飯に換算すると140杯くらいですから、1杯40円強ということになります。2杯でも80円強です。10kg4000円のお米だと1杯28円くらいです。ということは、日本で一番高いクラスのお米(10kg1万2千円)を食べても、2杯で170円位です。

 この価格は、他の食材価格と比べて高いでしょうか?

 不思議なのは、車なら例えばベンツが高くて大衆車が安くても、誰も疑問に思わないのです。でも、お米となると、どういうわけか大衆車の価格でベンツが買えると考えるらしい。何か変ですね。また、同じ人がコンビニに入ったとたんに大衆車をベンツの値段で買うというのだから、なお不思議です。???

 ちょっと自分で炊飯の手間をかけることでコンビニで御飯を買う人たちは、なんと日本一のお米が食べられる訳なのです。スーパーのサトーのごはんの人たちでも、10kg8000円の魚沼コシヒカリが食べられるのです。

 いま、普通の栽培のお米は、値段が下がってきて10kg4000円台や3000円台のお米が目につくようになってきています。中には、ディスカウントストアで10kg2780円のお米も並べられています。先ほどの計算を適用すれば、御飯一杯20円ということになります。自動販売機の缶ジュース一本120円分でなんと、10kg6000円のお米が3杯、ディスカウントストアのお米が6杯も御飯が食べられる勘定です。ですから、高い高いというなら、まずお米ではなくて、他の工業食品の缶飲料価格などが先に問題にされるべきでしょう。

 最後に、折からの不況の中、節約を考えるときでも、消費者は御飯が美味しければおかず要らずということにも気が付いて、食費全体ではかえって安上がりになることに目を向けていって欲しいものです。手間を省き、速さ・便利さを求める代償としての金額の大きさは、生活全体の見直しをしていく上での、大きな改善点の一つであることは確かなことのようです。

 手間をかける時間を楽しみ『待つゆとり』の在るライフスタイルを構築することが大きな鍵を握っています。スローフードの世界が広がります。

2001年03月05日(月)

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