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発芽玄米って何?

発芽玄米との出会い

 4年位前のことでしょうか?楽しいお付合いをさせていただいている信州の農家荻原さんから宅配便でプレゼントが届きました。なんだろうと開けてみると何か湿ったような玄米が入ってました。それが、私の発芽玄米との最初の出会いです。ある会社が荻原さんのお米を原料にして製造したもので、玄米を少々発芽させたものだという説明でした。普通の炊飯器で炊けるというのでさっそく炊いて食べてみました。普通の玄米食より白米に混ぜて炊くこともできるし、食べやすいのは確かでした。栄養価もとても高いということです。

 ただ、商品ということになるとどうだろうか?いくつかのハードルが見えていました。まずは、売り切れるだけの需要があるのか?うちの店は玄米食や七分づき、五分づきのお客様は多いほうだと思いますが、それぞれの生産者のお米のファンとしてついています。また、食べ比べも愉しんでいらっしゃいます。「発芽玄米」というだけでその半加工品の商品に関心を向けていただけるのかどうか?もう一つの心配は、その保管の問題でした。生ものです。一度水に浸しているわけですから普通のお米や玄米のような長期の保管性はありません。冷蔵庫に保管しながら、短い期間に売り切らねばなりません。総合的に考えて、そのときは、商品としての採用は見送りました。

静かなブームの始まり

 しかし、最近になって情勢は一変しました。お客様からの問い合わせや質問が目立つようになってきたのです。理由は、すぐ判りました。みのもん太の『思いっきりテレビ』でとりあげたのです。この番組の影響力は絶大ですから。初めは「ご家庭で発芽玄米を作る方法」をお伝えしていたのですが、あちこちのメーカーから発芽玄米が商品化されてくると製品としての発芽玄米を求めるお客様もみえるようになってきたのです。

 当店は、お米は農家の心根と暮らしと顔の見えるお米こそが命というポリシーをもっていますから、「発芽玄米」といえども、製品化された仕入れ商品で販売する気は毛頭ありません。そこで、玄米を発芽させるためのお釜を作っている新潟のメーカーに発芽玄米器を発注しました。かつて問い合わせたときよりも大きめでかつ価格も安いシンプルな発芽玄米器が最近開発されていたのです。

 当店には、農薬も化学肥料も無使用の栽培のこだわりのお米がずらりと揃っています。せっかく農家が丹精込めたそれらのお米があるのですから、そのお米から気に入ったものを発芽玄米にしてあげればいいし、お客様も白米に混ぜる分の新鮮な発芽玄米を少量ずつ購入すればいいわけです。 なお、健康機能食品として、「発芽玄米」にぞっこん惚れこんでしまったお客様には、発芽玄米器そのものをご紹介すればいいと考えました。すべりだしの販売は、お米談義の会話もはずみ順調です!

*それにしても、みのもん太『おもいっきりテレビ』の視聴率の高さと影響力の大きさには脱帽です。蒔いてくれた種を健やかに育てるのは、私達の仕事です。

*健康や食べ物への関心の高さはとても良い傾向=心の健全さの存在の証明でもあるので、農と食の未来に希望をつなげますね。

発芽玄米とは?

 文字通り、玄米を発芽させたものです。水に漬けて温めて、0.5〜1mmの芽を出させるのです。発芽「芽を出す」とは「子どもを産む」ことと同じなんです。新しい芽の誕生にあたって、母体は最高の栄養を用意した状態になります。眠っていた酵素がいっせいに活性化して、ミネラル・食物繊維など優れた成分がいっそう豊富になった最高の状態が『発芽玄米』なのです。とくに、有効成分の中でもギャバ(GABA)別称ガンマ・アミノ酪酸と呼ばれる物質は白米の10倍もあるというので注目されています。

 まあ、食べてみて下さい。独特の甘みが加わりますから。やわらかいです。玄米食には興味があったが、めんどうなのでという人もこうすれば食べやすいですよ。カロリーは白米の8割という少なめです。

 なお、発芽玄米をつくるのに22時間かかるので、一日の販売数量は限定されることになりますが、その点ご容赦ください。

2001年03月25日(日)

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