猪苗代・小林重希さんの紹介 こだわりの米文化を情報発信 身土不二.com

プロフィール

写真:磐梯山を背にした小林さん  福島県猪苗代町の小林さんと当店とのお付合いは、7年前からです。『有機農法米をフレッシュ精米で!』のキャッチフレーズで玄米販売・店頭精米方式を始めた最初からの品揃えの農家の1人です。

 最初は、まだ食糧管理法の時代で、消費者と生産者が直にお米を売買する事は、禁じられていた時期です。しかし、例外的に、食糧管理事務所に届け出て、農薬や化学肥料を使わなかったり、使用を減らした特別な栽培をした、こだわりのお米は、「特別栽培米」と呼ばれて、消費者との契約の下に直に販売する事が許可されていました。

 信念を持って、工夫を重ねて、生命が宿る土作りに丹精込めたお米なら、なおさらのこと、そのお米がどのような評価を受けるのか知りたいのは当然です。ですから、小林さんは、特別栽培米として、消費者に三分の一、消費者の声を伝えてくれる小売店に三分の一、農協に三分の一という3分割販売を行なっていました。

 当店が小林さんに出会う前のことですが、小林さんの誠実な人柄を示すその頃のエピソードとして、あの米パニックの年のことがあります。米不足が報道され、お米の値段が急騰したときも、小林さんは、消費者に対して、永いお付合いをするのだから、と値上げはしなかったそうです。小林さんのお米に込めた想いが伝わってきます。

 小林さんの生き物いっぱいの田んぼのある猪苗代は、標高520mというクーラーいらずの地域で、夏の気温の昼と夜の温度差(日較差)は、相当大きい地域です。この日較差の大きさは、果物同様、お米にほのかな甘みを醸成します。小林さんの堆肥づくりの一部は、EM農法です。ひときわ目立つ米粒の膨らみは、このためでしょうか。

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小林さんの米作り

写真:消費者と一緒に小林さんの田圃を訪問  小林さんは、1999年NHK番組『未来派宣言』で、未来派農家として、とりあげられました。その前に、TV朝日のスーパーJチャンで、シリーズ放映された時の東京(武蔵野市)の小学校で米つくりを子供たちに田植えから収穫そして食べるまでを指導するという食と農の教育実践が注目され、高く評価されたのです。

 それは、学校・家庭・社会を問わず、教育の混迷が深まる中で、一筋の光明がみえる実践だったので、多くの人の注目を集めたのです。

 4年前、小林さんは、会津有機米研究会の仲間とともに、トラックで4tの自分の田んぼの土を東京の小学校の校庭に持ち込みました。そして、先生たちと協力して、ビニールシートの上に川砂を敷き、水はけや断熱にも配慮して、木枠で囲まれた4坪の田んぼを造って見せたのです。子供たちは、まず、土の感触を足で確かめ、生き物の生息する田んぼの土に、目を見張ったようです。

写真:芋畑での芋掘りワイワイ  子どもたちは、一日平均2cmも成長する稲の様子から、大きくなる植物の不思議の世界へと興味・関心が膨らむそうです。また、40cmの厚さの田んぼの土が水を透明に「ろ過・浄化」する様子を目の当たりにして、環境に果たす水田の役割を子どもの目線で実感するそうです。また、稲は、自然相手の一年草だという事で、毎年、高温や虫や病気や雑草などの発生に、子どもたちは頭を悩ませ、考えます。

 小林さんは、こうしたとき、その原因と対策を子ども達と一緒に考えます。さらに、農家が田植え後に行う稲の健やかな生育を祈る『祭り』の存在を語ります。農家の心根や稲の文化のルーツにも、子供たちは出会うのです。実りの秋になると、育てた稲は、刈り入れします。そして、食べます。そのとき、生命あるものを食す人間の存在、なにげなく言ってきた『いただきます』の本来の意味を考えさせます。

 この実践は、篤農家向けの月刊誌「現代農業」や季刊「食農教育」を発行している農山漁村文化協会(略称:農文協)の目にもとまり、その授業と活動がとりあげられたため、NHKも独自取材するところとなったようです。小林さんは、福島県の稲作経営者会議の会長を長く務め、全国稲作経営者会議の副会長を務めるなど日本の稲作専業農家のリーダーとしても、多忙な日々を送り活躍されてきた方です。その彼が今、新たな忙しさに嬉しい悲鳴をあげています。それは、教育の現場からのラブコールが相次いでいるからです。

 彼は、日本の稲作の将来は子ども達が日本のお米や農家・農村の存在に目を向け、愛してくれるかどうかにかかっていると考えています。また、農家にとっても子ども達とのお付き合いは、新しい発見も多いし、新しいチャレンジへの励みにもなるとその元気をもらう効果の大きさに小林さん自身がビックリしています。今、小林さんの教育実践に共鳴し、同じ志を持つ農民が各地で創意に満ちた実践を繰り広げることが始まれば、一気に展望は開けて行くように思います。子ども達が変われば、親も変わるからです。私も微力ながら尽力したいと思っています。

 現代農業(農文協)の1999年8月号で、小林さんの稲作:「食味が劣る田んぼの米までおいしくするミネラル追肥とジワジワ肥効」が取り上げられていました。

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